Legoくんに関して。
保育園、年長。秋ころ。
日本の1年生をスキップするので、チャレンジタッチを併用しながら、いちおう、1年生の国語と算数は、突貫工事ながら、ひととおりさらった。とはいえ、たいして時間も取れず、算数に関しては、そろばんを継続するであろうと踏み、ほぼ放置。国語に特化して、一行日記にしたり、目に入る看板を読んだり、Tinkの1年生の教科書を読んでみたりと、ホントぼちぼち進め、卒園には、1年生の漢字も含め、読み書きできた。たまには簡単な日記も書いた。
で、ハリファックスに来て。
お友達とのコミュニケーションは、まぁ問題なさそうで楽しくやってるけど、授業では、多少のwritingもある。日本では、英語の「書き」は、興味がなかったので、アルファベットもままならず、興味でてからでいいか~と放置していた。さすがに授業で書くのなら、家でもぼちぼち書いたほうがいいかなと、アルファベットの書き方から、ゆるゆる、取り組んでみた。
アルファベットを書き、いくつか単語のトレースはやって、じゃあ次に何しよっかな~と思ったとき、Piggie&Elephantの絵本が目に入り、軽い気持ちで、
「これ書いてみる?」
と聞くと、
「書く!!」
私としては、セリフ1つ2つ、と思ってたが、まるまる1冊、書き上げて見せに来た。
来る前と来てからの、この違い。授業で、日常で、当たり前のように英語に触れることで、自然と書くことへの興味が沸いている。書いている様子を見ると、単語を書いては指1本置いて、次の文字を書く。「スペースいるんだよね~」と言いながら。こうやって習ってるんだなぁと、教え方が少し垣間見れる。独りで書くその字は、ノートの上で踊ってて、読めんのもある。でも書く気持ちを尊重し、見守る。春には、いくらかしっかりと、書けるようになって帰れるのだろうか。
そんなある日。なんでか、ひらがなを書くことがあり。
「Mummy, 『し』ってどうやって書くんやった?」
英語と入れ替わるように、日本語を忘れていっている。
大人は、こうやって日本語を打ち、Lineやなんやかんやと、活字に触れる機会がある。この子の文字に関する世界は今、ほぼアルファベットで占められている。
ハリファックスに来る前は、現地でどのように過ごすことになるのか、よくわからないまま、念のため漢字ドリル的なものも持ってきた。実際過ごしてみて、放課後のお友達との時間も大事にしたいし、本も読みたい。外で体も動かしたいし、食事にも気を遣うので、できる限り作る。自分の復習だって、やりたい。暇かと思いきや、意外に見てやる時間が取れない。日本語の読み書きも、ついてやらないと、単独では続かない。やったところで実践の場もなく、興味も沸かず、定着しない気がする。去年の英語のよう。滞在期間も考慮し、日本語の読み書きは、もう帰ってからでいいやと潔く切り捨てることにした。そりゃ、早々に “し”`も書けなくなるわな。文字は、習っただけでは定着しない。学校で読み書きをし、好きな本を読み、出歩いたときに目に入る文字、テレビ類、様々なところから幾度となく目に触れることで、定着するものだと思う。いまのLegoくんの環境的に、無理に組み込むものでもない。ただ、日本に戻ってから2年生のスタートが、しばらく大変であることは間違いない。担任の先生、すみません…。